2019年度の男性の育休取得率は7.48%と、少しずつ男性が女性と同じく育休を取得するようになりつつあります。
会社によって男性社員の育休取得を推奨しているところもあり、男性も育休取得についての知識を得ている必要がある時代となりました。
そこで今回は、男性の育休はいつから取得できるのか、期間や夫婦一緒に育休を取得できる「パパ・ママ育休プラス」についてご紹介いたします。
男性はいつから育休が取れるの?
育児休業(通称:育休)は、女性だけでなく男性も取得することができます。
育休は育児・介護休業法に基づく休業制度のことで、法律で定められているため、会社に申請すれば妻の出産予定日から取得することができます。
出産は予定日が決まっていても、予定通りに生まれることは少ないものです。
そのため、出産予定日より出産が早まった場合は、繰り上げて男性は育休を取得することができます。
出産予定日より遅れる場合は、出産予定日からの育休取得となります。
会社側としても、予定通り育休を取ってもらったほうが、育休中の人員手配や業務分担など業務がスムーズに行えるので、出産予定日を過ぎた場合でも予定通り出産予定日からの育休取得になります。
ちなみに産前産後休業(通称:産休)は、母体保護の観点から定められている休業制度なので、男性は取得することができません。
男性の育休はいつまで?期間や申請方法について
男女ともに、育休は子供が1歳の誕生日を迎えるまで取得することができます。
出産予定日を過ぎた場合、1年以上の期間育休を取得することになりますが、予定通り子供が1歳まで育休を取得することができます。
男性の場合、育休を取得できるのは出産予定日より出産が早まったらその日から、もしくは出産予定日から子供が1歳の誕生日を迎えるまでということになります。
男性が育休を取得する場合は、一般的には育休開始予定日の1ヶ月前までに申請書類を会社に提出しておくようにしましょう。
手続きは原則会社が進めてくれるので、育休を取得する男性は書類を提出するだけで構いません。
夫婦が一緒に育休を取得できる「パパ・ママ育休プラス」とは
ここまで男性だけが育休を取得する場合について解説してきましたが、女性も男性と同じように働くようになった現代では、夫婦共に育休を取得するケースも増えてくると予想できます。
この場合、「パパ・ママ育休プラス」という制度を利用して、夫婦が一緒に育休を取得することができます。
パパ・ママ育休プラスとは、2010年に男性の育休取得を促進するために制定された制度です。
夫婦どちらかが育休を取得する場合は、原則として子供が1歳の誕生日を迎えるまで育休を取得できましたが、ママ・パパ育休プラスでは子供が1歳2ヶ月まで育休を取得できる期間が延長されます。
また、パパ・ママ育休プラスでは、例えば妻が子供が1歳の誕生日を迎える前に職場復帰をして、夫が子供が1歳2ヶ月まで育休を取得するなど、それぞれ違う期間育休を取得することができます。
パパ・ママ育休プラスの取得条件
- 夫婦共に育休を取得すること
- 配偶者が子供の1歳の誕生日前日までに育休を取得しているこ
- 子供の1歳の誕生日前日に育休開始予定日があること
- パパ・ママ育休プラス取得者の育休開始予定日が、配偶者の取得した育休開始予定日初日以降になっていること
育児休業給付金はパパ・ママ育休プラスでも受け取れるの?
パパ・ママ育休プラスを取得した場合でも、育児休業給付金を受け取ることができます。
育休開始日から180日間は、月額給与の67%、181日目からは育休終了日までは50%と、通常の育休制度と変わりなく受け取れます。
男性の場合も同じ条件で給付金を受け取ることができます。
まとめ
男性が育休を取得する場合は、出産予定日から子供が1歳の誕生日を迎えるまで育休を取得することができます。
出産予定日については、出産が早ければ出産した日から。出産が遅ければ予定通り出産予定日からの育休取得になります。
夫婦一緒に育休を取得する場合は、「パパ・ママ育休プラス」を利用することができます。
パパ・ママ育休プラスでは、最大で子供が1歳2ヶ月まで育休を取得することができ、夫婦で育休取得の期間をずらすことができるので、妻の職場復帰のタイミングが取りやすくなります。
これから出産を控えるお母さんやお父さんは、男性の育休について知識をしっかり身につけておきましょう。
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